Railway gun

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【登山】富士山登ってきた③ ~ルート選び編~

とりあえず、装備は一通り整ったので、いざ富士山!と言いたいところですが、富士山は静岡と山梨にまたがっており、そもそもどこから登れるのやら。

ルートについて

一緒に登る仲間と調べると、大きく分けて4つのルートがあることが分かりました。

ルート名 往復距離 特徴
吉田ルート 約14km 初心者向け。途中に山小屋も多く、登山者も多い。
富士宮ルート 約8.6km 吉田ルートの次に初心者向け。短い分、急に高度が上がる。
須走ルート 約13km 中級者向けと言われている。長さはそれほどではないが標高差がある。
御殿場ルート 約18km 上級者向けと言われている。とにかく長い。

難易度としては
(易しい)吉田ルート<富士宮ルート<須走ルート<御殿場ルート(辛い)
のようですが、登山客の多さと反比例するため、渋滞はしないというメリットがあるようです。

また、一言で難易度と言っても、

  • 吉田ルートはとにかく混むため、頂上付近は大渋滞。自分のペースで歩けない。
  • 富士宮ルートは高度が急に上がるため、高山病のリスクが上がる。
  • 須走ルートは頂上付近が吉田ルートと共用のため、一部大渋滞。でも砂走*1がある。
  • 御殿場ルートはとにかく空いている。大砂走がとても楽しい。

等という特徴もあり、一概には語れないようです。

仲間とも相談したところ、
「やはり初心者だから吉田じゃない?」
「いや、でも砂走は楽しいらしいぞ。」
「プリンスルート*2ってのもあるから、あえてそこにチャレンジしよう。」
などいろいろな意見が出ました。

この仲間たちは私以外、全員スポーツ経験者であり若者のようなチャレンジ力のあるメンバーばかりです。(実際は全員30歳~32歳)

つまり、ここで無謀な決定がされると一番ヤバイのは確実に私。
この時、あと数か月で子供が生まれる時期であったもあり、生きて帰るため、必死の説得を試みました。

「私たちは皆登山初心者だし、初心者向けのルートを選ぼう。」
「とにかく、短い事が一番の正義*3だと思う。」
「吉田ルートは頂上付近は激込みになるらしいし、体力消耗につながるのでは。」
と主張した結果、私たちの富士登山富士宮ルートに決定しました。

登り方(?)について

ルートは決まったのは良いものの、もう一つの問題が「登り方」。登り方と言っても、手段の選択肢ではなく、「日程」のお話です。これも調べてみると、登るための日程としては以下の物があるようです。

日程名(?) 特徴
一泊二日 朝~お昼ごろから登り始め、途中の山小屋で一泊。翌日早朝に山頂を目指し、そのまま下る。
弾丸登山 深夜に登り始め、翌日早朝に山頂到着。そのまま下る。
二泊三日 お昼ごろから登り始め、途中の山小屋で一泊。翌日頂上を目指し、下山途中に一泊。三日目に五合目まで下りる。

二泊三日の場合、五合目に一泊して高地順応するケースもあるそうですが、おおむねこんな感じ。一般的には一泊二日で無理なくアタックする人が多いようです。

ただ、私の仲間に一泊二日が難しい仲間がいたため、我々は最もリスクの高い「弾丸登山」をやることになってしまいました。

結論から言うと、弾丸登山でも大きな問題は無かったのですが、実際に体調が悪くなる人も多いらしく、管理側からの自粛要請なども出ているようなので、積極的なおススメは出来ません。

私は富士山の山小屋に泊まったことは無いのですが、実際に泊まった方の話などを聞く限りでは、

  • やはり、高山病や体力的なリスクは山小屋泊の方が低いと思う。
  • ただ、富士山は毎年混雑している山であり、山小屋の寝る場所も寿司詰めの事が多い。
  • 慣れていない人は、結局眠れず、あまり体力回復にはつながらない場合もある。

という意見もありました。ただ、私も登っていて、雨や強い風にさらされましたので、それを防いで休めるだけでも山小屋に泊まる価値はあるのかな、と思います。


そんなこんなでルートも装備も整ったので、ようやく登ります。

*1:クッション性のある砂場のような場所で、下りに走って降りると楽しいらしい

*2:富士宮ルートから御殿場ルートに横切る両取りルート。皇太子殿下が通られたため、プリンスルートというらしい。

*3:あの頃はそう思っていた。登山経験のある方はお分かりだと思うが、そんなことは無い。短くても辛い道はあるし、長くても楽な道はある。